SE Can't Code

A Tokyo based Software Engineer. Not System Engineer :(

ソースの自動生成から逃げ続ける。

デバッガの作成作業が思いの外進まないため、息抜きとしてソースの自動生成について不満をぶち撒ける。
先日、PLがこんなことを言ってた。

「システムなんて機械が自動で作るようになるから俺達はもう失業だね。」

たとえばユーザが直接機械に「社内基盤の人事システムや会計システムをこんな感じでいい感じにしてサクッと作りたいよドラえも〜ん」と言って、だいたい想定していたものがオーダーメイドでサクッと出てくるようになれば本当にSIerなんていらないんじゃないかと思う。なんだかそれってパッケージちっくに聞こえるけれど、いくつかひな形があって、要望を吸収した上で柔軟にシステム構成を変えちゃうといったイメージ。直感的にWebから要望を上げてシステムが作られるってたしかあった気がするけれど、ここらへんってどの程度進んでいるのだろうか。

少なくともソースの自動化はトレンド的に勢いがあると思っている。弊社でもソースの自動生成を標準とするなんて偉い人が言っていたくらいなので、これからのSIerとしての方針は自動生成になるのだろうと思う。そんなことしたら仕事無くなっちゃうじゃんって話に聞こえるが、仕事が無くなるのはまず下流の製造周りをやっている人達で、上流をやっている人はさらに上へ上へ上がっていくということになると思う。SEはどんどんシステムから遠ざかって、業務に近づいていく。

僕が1〜2年目の頃にいた部署でもこの流れがあった。現に所属した内一つのシステムではソースの自動生成ツールを用いて構築していた*1。その部署で扱っていたのは、大規模な顧客管理システムといったところになるのだけれど、ある程度大枠の形が決まっているシステムに対して自動生成は可能となるのではないかと思っている。車をラインのロボットが作っているといった感じで、ひな形といえるものがあるため、決められたインプット範囲を満たせばソースが作られるというイメージ。

SIerのビジネスを考えると、各工程の自動化へ進むのは至極合理的であるため、その観点では納得しているのだけれど、個人的には触れたくない領域ではある。
理由は簡単で、ソースの自動化をしてしまっているプロジェクトにいれば設計やプログラミングのスキルが得られないので、僕は基本的に触れたくないと思っている。前述しているが、ソースの自動化が進めばリソースはさらに上流に割かれることになるため、何より求められるスキルは要件定義工程で必要な業務知識ということになる。そしてこの業務知識というのは、業界が変わると大抵リセットされてしまう。*2
いつぞやインドに研修へ行った先輩が言っていたが、オフショア先となるインドの子会社のエンジニアの離職が加速しているらしく、その理由としては、日本の親会社から請け負う案件の中でソースの自動生成ツールで構築する案件が増えてきているからだという。ソースを自動生成するプロジェクトにアサインされた場合、プログラミングといった実際にシステムを構築する上でのスキルが全く身に付かず、次のキャリアに活かせないために辞めていく人が増えているという話だった*3
ソースの自動生成って確かにコストの削減になるため利益が増えるのだろうけれど、長期的に見た時に人材のITスキルがまず伸びないし、そもそも優秀なエンジニアは辞めていくだろうしで、個人的には非常に怖いなぁと思っている。僕は今、自分で設計/製造をしているが、やっぱりシステムというものを理解するには自分で作ることが一番だと実感している。自分で作らずにとんでもないボリュームのドキュメントを読むだけで、そのシステムのことが理解出来るかと言うと、僕は無理だなぁ、というかやりたくないなぁと思う。あとやっぱりモノをつくるスキルが身に付かないと将来辛い。

じゃあ今後どうしていくのという話だけれど、僕自身はソースを自動生成するようなプロジェクトからは逃げ続けようと思う。
で、逃げ続けるためにはどうするのかというと、今止まっているデバッガの作成作業を再開させないといけないので、ここらへんで再開しようと思う。

現場からは以上です。

*1:僕は初めこれを聞かされた時は絶望したし、プロジェクトリーダーに文句を言いに言って「こいつ何を言ってるんだ?」という顔をされた。結局とっとと出て行ったけれど。

*2:と僕が思っている理由としては、実際に僕がそれを体験したからだ。

*3:あとウォータフォール開発が嫌だというのも多いらしい

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