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SE Can't Code

A Tokyo based Software Engineer. Not System Engineer :(

ReCAPTCHAについて

Webサイトに登録する際、読みにくい文字が画面上に表示され、その文字を打ち込むことで人間であることを証明するReCAPTCHAという仕組みがある。これはbotにより大量の自動アクセスを防ぐセキュリティシステムであり、今日の多くのwebサイトで見かけるものである。実際にうねうねした文字をなんとか認識して、打ち込んだ人は多いと思う。最近、会社の同僚とこのReCAPTCHAの話になり、いつも自分をイライラさせていたこの仕組みはなんなのかと調べて見ると、とても壮大なプロジェクトであることがわかった。ReCAPTCHAのどこが壮大なプロジェクトかと言うと、世界中の多くの人たちにReCAPTCHAを利用させることによって、紙書籍のデジタル化を促進させているところである。

ReCAPTCHAの前身であるCAPTCHAの開発者はある日、CAPTCHAの利用者を調査結果を知り、世界中で多くの人間が利用していることを知ることとなる。開発者は利用者の多さに誇りを感じると同時に、申し訳ない気持ちを抱いてしまう。

CAPTCHAの初期開発者でもある彼は、CAPTCHAを誕生させた時に、「人間の貴重なリソース、すなわち脳の思考サイクルを1回につき10秒単位で何百万時間も浪費させてしまうようなシステムをいつの間にか作ってしまった」ことに内心気付いてしまった。(wikipedia参照)

そこでなんとかしてこの貴重なリソースを世界の発展に貢献する、プラスへと変えられないかと考えたところ、答えはYES、電子書籍プロジェクトとしてOCRソフトウェアが読み取れなかった文字をReCAPTCHAを用いて人間に無意識のうちに解読させる活動をスタートさせた。

これがReCAPTCHAプロジェクトの概要なんだけれども、とても発想の転換が面白いと思った。リソースが無駄に消費されている現状に対して、そのリソースを有効活用できないかと考えるあたりは、普段の業務や生活においても意識して取り組むべき考え方だと思う。ここまで壮大なプロジェクトではなくても、業務の中で無駄だなぁと考える作業はたくさんあって、それらをただ無駄だと飲み込む前にプラスに持っていけないかと考えることは大事であって、少なくとも自分の周りの環境では考えられていないことであると思った。なによりCAPTCHAを使うたった10秒のリソースを、電子書籍化を手助けするプロジェクトとしたのは衝撃だった。 ここ最近、通勤時間はずっとこのReCAPTCHAの開発者のTEDトークを聞いていて、最初は早口過ぎて全く聞き取れなかった英語がリピートし続けてきたおかげでなんとか聞き取れるようになってきた。兎に角、内容が面白いので何度も聞いてしまう。


Luis von Ahn: Massive-scale online collaboration ...

そんな感じで「ReCAPTCHAすげー」と思いながら生活していると、昨日こんな記事を発見した。

最近はbotCAPTCHAのセキュリティを突破するようになってきて、Googleが新しいReCAPTCHAを開発したらしい。文字認識ではなくて、クリックと画像で人間であることを認識するみたい。記事にある通り、スマートフォンタブレットを意識した作りとなっているのかなと思った。電子書籍化とは離れてしまったけれども、wikipediaを見る限り、2011年に残余の取り込みを終えると書いてあるので、もう終わったということなのだろうか。

ソフトウェアってやっぱり面白い。 まだまだ知らない技術やサービスがあるのだろうな。

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