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SE Can't Code

A Tokyo based Software Engineer. Not System Engineer :(

食とリスクの分散。

 

 

僕は大学の食堂では基本一つのメニューしか頼まない。

 

『チキン甘辛ステーキ』だ。

一回生の頃、いろいろと食べ比べ、味は勿論、コスパ的にも最強だった為、それ以来ひたすらチキン甘辛ステーキを食べてきた。友人や先輩後輩には『また食ってる』『好きだねww』とよく言われたものだ。知らないうちにチキン甘辛ステーキは僕にとって大学生活の一部となっていた。チキン甘辛ステーキが好きだった。大学生活では嫌いになるものの方が多かった気がするが、チキン甘辛ステーキはそんな少ない、好きなったものの一つだ。

 

 

 

 

 

 

 

就活が始まり、チキン甘辛ステーキを食べる機会は激減した。そしてその離れた分、僕の欲する想いは強くなっていった。人の想いというものは、離れれば離れるほど、強くなるものだ。想いとはそういうものなのだ。チキン甘辛ステーキも例外ではない。なんせ、三年近く、ほぼ毎日のように食べ続けてきたのだから。その想いは、天をも越える。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

四月頭に就活が終わり、僕は通常の大学生活に戻った。久しぶりの大学初日、なによりチキン甘辛ステーキが楽しみであった。他のことはどうでも良かった。例えるならば、蟻だ。相対的に、他のことはそれほど些細なことだった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

しかしいざ食堂に来てみると、そこにチキン甘辛ステーキの姿は無かった。どこを探しても無かった。二つある食堂を移動しても両方になかった。僕は思いきって食堂のおばちゃんに聞いてみた。

 

 

『すいません、チキン甘辛ステーキは、、』

 

「ああ、ごめんね。無くなっちゃったの。あれ」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

空洞だ。

 

それは空洞。なにもない、穴だ。冷えた風すら通らない穴だ。

 

 

 

 

この状況を生み出した原因。

僕は食に対してリスクの分散をしていなかった。一つのものが消えても補えるなにかが必要だった。一つのものに全てを投資することは、それはとてもハイリスクなのだ。媒体が金であれ、食であれ、同じことだ。僕の食に対する想いはずっとハイリスクに晒されていた。

 

 

 

 

 

 

 

 

そして、起きてしまった。

 

 

 

今の大学での昼食には、以前ほどの楽しさはない。

リスクは分散させておくべきだ。基本中の基本だ。僕は大学でいったい何を学んできたのだか。

イチローがカレーを毎朝食べ続けたように、僕は毎昼チキン甘辛ステーキを食べ続けてきた。

それが無くなる意味の大きさは計り知れない。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

故にやる気が出ない。

故に卒論、手につかない。

 

故に、食は大事。

 

 

 

 

どうもありがとうございますた。

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